内気な人が「恋愛の素質」を引き出せていない原因の一つとして、「自分を否定している」ことがあります。
内気な人は、子供の頃に周りから否定され、自分自身のことも否定するようになりがちです。
子供の頃は「元気で明るく積極的であること」が絶対的な価値とされ、特に男の子は「やんちゃなくらいがいい」とされてきました(最近はだいぶん変わりつつあるようですが…)
このような画一的な価値観がはびこっているなか、どうしても「内気な子供」は周りからダメ出しを受けてしまいます。
そして、自分自身にもダメ出しをするようになってしまいます。
また、内気な子供は人見知りであることから、どうしても友達が少なく、「友達が少ない⇒周りから受け入れられていない⇒受け入れられていないのは自分がダメだから」という考えを持ちがちです。
さらには、内気な子供は敏感であることから、人からの「否定的な評価」に人一倍ダメージを受けてしまいますし、人一倍「罪悪感」も感じてしまいがちです。
これらのことから、内気な人の多くは、子供の頃から自分を否定するのが癖になっています。
そして、この「自己否定の癖」こそが、恋愛をはじめ、色々なことがうまくいかない大きな原因になっています。
なぜなら、自分を否定していると、当然の流れとして「人からも否定されている」と思い込むことになるからです。
やはり、「人から否定されている」という思い込みがあると、被害妄想的になり、人とうまく関係を築くことができなくなります。
恋愛においても、「相手に受け入れられていない」という思い込みがあると、当然ながら相手と良い関係を築くことができなくなります。
このような状態であれば、恋愛がうまくいかないのは、ある意味当然の結果といえます。
さらに自己否定の怖いところは、脳への強力な暗示となり、実際に「そのとおり」になってしまうということです。
たとえば、「自分はモテない」と思っていると、本当に「モテない人」になってしまいますし、「いつもフラれる」と思っていると、本当にフラれてしまいます。
この暗示の力は非常に強力なものがあり、私自身もその力を身をもって体験してきました。
この他にも自己否定はあらゆる悪影響を及ぼします。
自分にしか関心が向かず、話題に乏しくなったり、見た目が冴えない感じになったり…(ちなみに見た目の印象は、「心の状態」によってかなり変わります)
さらには、自分のことで頭が一杯になってしまって、他の人のことを思い遣るのも難しくります。
また、自分に対する苛立ちから、人へのあたりも強くなりがちです。
このように自己否定は、ありとあらゆる「悪い状態」の原因になってしまいます。
間違いなくいえることは、自己否定をやめない限り、何をやっても無駄ということです。
何か努力をしても、この自己否定という強力な抵抗によって全て壊されてしまいます。
恋愛においても、自己否定をしている限り、自滅を繰り返すことになります。
したがって、何をおいてもまず「自己否定をやめる」ことが必要です。
ただ、「自己否定をやめる」といっても、そう簡単ではないことは百も承知です。
私自身も「無理やり自分を肯定する⇒さらに自己否定に陥る」といったことを繰り返していました。
こんな私が、どのようにして「自己否定の癖」をなおすことが出来たのか?ということについては、後々に述べていきたいと思います。